スタップ 細胞 事件。 刺激惹起性多能性獲得細胞

stap(スタップ)細胞の真実とは!?|かずバズ/ブログ

スタップ 細胞 事件

「」とは異なります。 刺激惹起性多能性獲得細胞 (しげきじゃっきせいたのうせいかくとくさいぼう)は、の分化した細胞に弱酸性溶液に浸すなどの外的刺激を与えて再びする能力 を獲得させたとして発表された細胞である。 この細胞をもたらす現象を 刺激惹起性多能性獲得(: Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency)と言う。 刺激惹起性多能性獲得細胞は、この現象の英語名から、論文内での略称や一般の呼称としては STAP細胞(スタップさいぼう、: STAP cells)と呼ばれる。 同様に、現象については STAP現象(スタップげんしょう、: STAP)、STAP細胞に増殖能を持たせたものは STAP幹細胞(スタップかんさいぼう、: STAP stem cells)とされる。 また、胎盤形成へ寄与できるものは FI幹細胞と呼ばれる。 1月に()と()らが、()や()と共同で発見したとして、論文2本を学術雑誌(付)に発表した。 発表直後には、生物学の常識をくつがえす大発見とされ 、小保方が若い女性研究者であることもあって、世間から大いに注目された。 しかし、論文発表直後から様々な疑義や不正が指摘され、に著者らはネイチャーの2本の論文を撤回した。 その後も検証実験を続けていた理化学研究所は、同年に「STAP現象の確認に至らなかった」と報告し、実験打ち切りを発表。 同25日に「研究論文に関する調査委員会」によって提出された調査報告書は、STAP細胞・STAP幹細胞・FI幹細胞とされるサンプルはすべての混入によって説明できるとし、STAP論文は 全て否定されたと結論づけられた。 研究の特徴 [ ] 研究の着想 [ ] 研究の着想は「のほか、の中でもは傷つくなど外からの刺激をきっかけに、万能細胞化して再生する。 ヒトを含めたでも同様のことが考えられないか」という素朴な疑問にあるとされた。 小保方が大学院時代に留学したのブリガムアンドウィメンズ病院麻酔科教授のらは、成体内に小型の細胞が極少数存在し、これが休眠状態の多機能細胞ではないかとの仮説を唱えていた()。 小保方はこの研究室で組織細胞をに通して小型細胞を選別する実験を行った。 この実験で小型の幹細胞は取り出せるが、元の組織には幹細胞が観察されないこと、繰り返し細管に通すと少しずつ小型の幹細胞が出現することなどを知った。 小保方は「小さい細胞を取り出す操作をするとが現れるのに、操作しないと見られない。 幹細胞を『取り出している』のではなく、操作によって、『できている』という考えに至った」と話している。 主張された意義 [ ] 従来、遺伝子の導入などによらず、外的刺激を与えることのみで、動物細胞の分化した状態を無効にして初期化(リプログラミング)し、にすることはできないとされていたため、STAP細胞の発見はの常識を覆す大発見とされ 、原理の解明やへの応用が期待された。 ここで外的刺激とは細胞を弱酸性溶液(pH5. 7)に短時間浸すというような簡単な処理であるとされた。 論文で主張されているSTAP細胞・STAP幹細胞の特徴をiPS細胞の特徴と比較したもの。 また、発表当初はと比較したSTAP幹細胞の優位性についても強調された。 しかし、iPS細胞の発見者であるにより反論され 、理化学研究所も「誤解を招く表現があった」として、には当初の主張を撤回している。 STAP細胞はiPS細胞とは異なり、体内での臓器再生等、別の可能性があることが期待されていた。 また、小保方は細胞初期化を制御する原理が解明できれば、細胞の状態を自在に操作可能な技術につながると語り 、山中も初期化のメカニズムに迫るにあたって有用だとしていた。 また、共著者の一人であるのは、外的刺激による初期化は生物が生存のために環境に適応する進化的意味合いを持つとし、未知の生命現象が解決する可能性 や生物学におけるインパクト、波及効果を指摘していた。 懸念された問題点 [ ] STAP細胞はにもにもなれることから、多能性細胞を越える「」であるかもしれないと言われていた。 もし人間でも作成できることができ、それが全能性を持っていた場合、に移植することにより人間そのものができてしまう可能性があり、それに伴うが指摘された。 はマウスの胎盤にSTAP細胞と主張する細胞の細胞塊を注入する実験を行い、胎児に育つことを期待したと言われている。 現在はマウスでの研究段階であるが、もし人でも全能性を持つSTAP細胞が作れるとすれば完全なクローン人間を作れることになり、中絶反対派などとの論争が懸念された。 また、生存中の人間と同じ遺伝子情報を持つ別の人間が存在してしまうことになるが、これは体細胞由来のiPS細胞やクローンES細胞でも同様に起こり得る問題である。 このような問題はイギリスの科学雑誌「NewScientist」 を中心に取り上げられた。 研究の詳細 [ ] 撤回された論文の要旨 [ ] 刺激によるSTAP細胞の生成 [ ] 小保方らは、まず未分化細胞で特異的に発現する 遺伝子の挙動を観察した。 Oct4の下流に遺伝子配列を繋いだコンストラクトをマウスにし、 Oct4の挙動(正しくはOct4プロモーターが活性化されたかどうか)がGFPの蛍光によって可視化出来るシステムを構築した(いわゆるレポーターアッセイである)。 この Oct4::GFPマウスのを使用し、細胞外環境を変えることによる細胞のの状況を解析した。 に通すという物理刺激を与えたり 、(細胞毒素)でに穴をあけたり、飢餓状態にしたり、熱刺激を与えたりなどさまざまな方法を試した結果、酸性溶液による細胞刺激が最も有効であることを発見した。 小保方らの試行では、生後1週のマウスのリンパ球を 5. STAP細胞における多能性の検証 [ ] 次に、小保方らは、生きた細胞を長時間培養しながら顕微鏡で観察する ()で7日間にわたって解析を行った。 その結果、得られる未分化の細胞は、分化したリンパ球が初期化されたものであり、試料に含まれていた未分化の細胞が酸処理を経て選択されたものではないことを示唆した。 ()を実施して Oct4陽性細胞を検証した結果、 Oct4陽性細胞の遺伝子に、リンパ球T細胞が分化した時に生じる特徴的な遺伝子再構成であるが検出された。 このことから、 Oct4陽性細胞は、に一度分化したリンパ球由来の細胞を酸性溶液処理で初期化して得られたものであり、のような既存の多能性幹細胞が酸性溶液処理によって選択されたものではないことを検証した。 また、この Oct4陽性細胞は、 Oct4以外にも多能性細胞に特有の Sox2、 SSEA1、 Nanogといったを発現していた。 さらに Oct4陽性細胞は3組織への分化能を持っていた。 その後、小保方らは、・・・・・・・などのの細胞についても同様に処理し、いずれの組織の細胞からもSTAP細胞が産生されることを確認した。 STAP幹細胞・FI幹細胞の培養 [ ] また、LIFと(ACTH)を含む培地を用いることにより 、多能性とを併せ持つを得る方法が確立された。 これがSTAP幹細胞と呼ばれるものである。 STAP幹細胞は胎盤組織への分化能を持たないが 、STAP細胞の培養条件を変え、栄養膜幹細胞の作製法と同様にを含む培地で長期間の接着培養することにより得られた幹細胞(FI幹細胞またはFGF4誘導幹細胞 )からは胎盤を誘導することができた。 論理の破綻と矛盾 [ ] STAP幹細胞にはTCR遺伝子再構成が認められなかった問題 [ ] 2014年1月30日発表のアーティクル論文 では分取できたリンパ球系のSTAP細胞にTCR遺伝子再構成が認められ 、培養条件を変えることによりそのSTAP細胞からSTAP幹細胞を樹立できたと報告し 、『体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見』したとしていた。 しかし、プロトコル・エクスチェンジの中で、8クローンのSTAP幹細胞を調査したところ、いずれにおいてもTCR遺伝子再構成が認められなかった ことが公表されたことにより 、STAP幹細胞が分化した体細胞に由来したと主張する証拠が無いことが判明した。 はこのことについて、「STAP細胞が出来た重要な証拠の1つである特定の遺伝子の変化について、論文発表前、研究チーム内では『変化がある』と報告され、信じていたが、先週、理化学研究所が発表した文書の中では、変化はなかったと変わっていた」とし「STAP細胞の存在に確信がなくなった」と述べた。 、若山はこの矛盾を始めとして、STAP細胞が3胚葉組織への分化能を持つことを示す画像が博士論文と酷似していた事実を受けて、論文の撤回を呼び掛けた。 2014年6月10日、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの自己点検検証委員会(CDB 自己点検検証委員会)は、、、が、1月30日のアーティクル論文 発表の1年前の1月時点で、STAP幹細胞にTCR遺伝子再構成がなくなっていたという結果を共有していたが、STAP幹細胞にTCR遺伝子再構成がないことを記載せずに発表していたことを報告した。 公開遺伝子データ解析により明らかにされた矛盾 [ ] 理化学研究所統合生命医科学研究センター上級研究員の遠藤高帆は、小保方らのレター論文の発表に付随してWEB上で公開されていたの配列データの一塩基多型(SNP)を解析することにより以下の結論を得 、、日本分子生物学会の英文誌 Genes to Cells 上で発表した。 FI幹細胞 FI幹細胞(FGF4誘導幹細胞)のものとされるデータが、ES細胞が9割、胎盤になる能力のある幹細胞であるTS細胞が1割が混ざった特徴を持っていた。 STAP細胞 STAP細胞のの発現量をSMARTerを使用して解析したデータにおいて、これを分析した結果、ほぼすべての細胞に8番染色体が通常の2本より1本多くなる「」と呼ばれる異常のあることが示された。 この異常を起こしたマウスは、通常は胎児の段階で死亡することから、生後1週間ほどのマウスからリンパ球を採取してSTAP細胞を作ったとする小保方らの主張と合致しない。 なお、8番染色体のトリソミーは、すでに研究で広く使われているマウスのES細胞を長期間培養するとしばしば起きる異常としても知られている。 多能性を示す指標遺伝子 STAP細胞のの発現量をTruSeqを使用して解析したデータにおいて、多能性を示す指標遺伝子がまったく転写されていなかった。 従前よりSTAP細胞作成の根拠の一つとされる蛍光が、指標遺伝子の発現によるものではなく、死にかけた細胞がよく発する自家蛍光ではないかと指摘されていたが、それを補強する結果であった。 また、SMARTerで解析した結果と一致せず、STAP細胞とされるものが2種類存在したことになる。 ドナーマウスとSTAP幹細胞の間の重大な矛盾 [ ] 論文撤回理由として以下の説明のつかない重大な矛盾があることが報告された。 ドナーマウスとSTAP幹細胞では違う染色体にGFP遺伝子が挿入されていた。 また、そのGFP遺伝子はドナーマウスはホモ接合であるのに、STAP幹細胞はヘテロ接合であった。 研究不正の認定と研究の実態 [ ] 理化学研究所調査委員会最終報告 [ ] 2014年4月1日、理化学研究所は研究論文の疑義に関する調査最終報告を公表し、2項目についてと認定した。 アーティクル論文 の Figure 1i (TCR再構成を示すDNAゲル電気泳動の画像)に認められた切り貼り()。 アーティクル論文 の Figure 2d, 2e (STAP細胞が3胚葉組織への分化能をもつことを示すものとして掲載された組織の蛍光顕微鏡画像)と小保方の博士論文に使用された画像との間に認められた一致()。 論文の撤回とその理由 [ ] 画像や解析結果の誤りなどにより、7月2日にネイチャーに投稿された論文は撤回に追い込まれ 、「STAP現象全体の整合性を疑念なく語ることは現在困難」 などの著者らのコメントも発表された。 撤回理由は調査委員会が調査した疑義や不正認定した2枚の画像に加え、1 レター論文のキメラ胚の写真において、ES細胞由来とSTAP細胞由来の写真がともにSTAP細胞由来のものであったこと、2 アーティクル論文の2倍体キメラ胚の写真に、4倍体キメラ胚の別の写真が使用されていたこと、3 デジタル画像処理によるものを「長時間露光」と誤って記載していたこと、4 レター論文のSTAP細胞とES細胞の図において、ラベルが逆になってしまっていたこと、5 『ドナーマウスと報告された STAP幹細胞では遺伝背景と遺伝子挿入部位に説明のつかない齟齬がある。 』、の5点があげられている。 理化学研究所 研究論文に関する調査報告書 [ ] 2014年12月25日、理化学研究所は研究論文に関する調査報告書を公表し、以下のように結論した。 STAP幹細胞およびFI幹細胞は、ES細胞由来である。 STAP細胞やSTAP幹細胞由来のキメラは ES細胞由来である可能性が高い。 STAP細胞から作製されたテラトーマは、ES細胞に由来する可能性が高い。 アーティクル論文Fig. 5c(細胞増殖曲線) およびFig. 2c(DNAメチル化解析) のデータの捏造を認定。 実験手技と追試結果 [ ] 公表されていた実験手技解説 [ ] 理化学研究所によるプロトコル [ ] 実験手技要旨 に加え、はに、より詳細な実験手技解説 を公開した。 なお、アーティクル論文とレター論文の取り下げに伴い、この実験手技解説も付けで取り下げられている。 このプロトコル・エクスチェンジには、「単純に見えるが、細胞の処理と培養条件、さらに細胞個体群の選択に、とりわけ慎重さを要する」という「注意書」があり、准教授のは、これは「STAP細胞は作るのがきわめて難しい」と同義だと指摘した。 また、紙も、プロトコル・エクスチェンジが、元の論文と矛盾するとした。 チャールズ・バカンティらによるプロトコル [ ] 更に同年には、細いガラス管に通した後で弱酸性液に浸す改善版実験手技 を、らが公表した。 これについて、ノフラーは「作製効率や検証方法が書かれておらず、筆者が誰かの明示がない。 実際に作製できるかは疑問」と指摘した。 同年には、米国の幹細胞学者で教授であるが、STAP細胞の作製法を今すぐ公開すべきだとし、既報の作製法が既に4種類も存在するのは異常だと指摘した。 なお、この実験手技についてとは、同年に連名でさらなる修正版 を発表した。 簡単に作成できるという発言を撤回し、を加えることに言及している。 酸刺激による実験手技の追試 [ ] 論文が公開されるまでに、論文共著者のは再現実験を山梨大学で数十回実施したが一度も成功しなかった。 発生・再生科学総合研究センター内で、小保方以外の人物が独立に成功したことはなかったという。 また、はウェブサイトにて世界の研究者たちに呼びかけてSTAP細胞作製の追試のデータを集め、2014年からに間に様々な細胞で試行された10件の報告が寄せられた。 その中には追試に成功したという報告は無い。 マウスで追試を試み、多くの自家蛍光が見られたと報告したの関由行は 、「いくら詳細な手順が示されているといっても、論文のデータの信頼性が失われた中では再現に取り組みようがない」と述べた。 ではリンパ球ではなく線維芽細胞を対象として約30回、細胞を酸に浸す実験に取り組んだ。 細胞塊が出現し、万能細胞特有の遺伝子が微弱に反応して発光も見られたものの、発光には緑色だけでなく赤色の光も含まれていた。 発光は死細胞の自家蛍光で、遺伝子の反応は極めて微弱で不十分なものであり、STAP細胞の再現には至っていない。 また、9月に発表されたバカンティ・プロトコルで言及されたATPを酸に追加することも試したが、失敗している。 酸と機械的刺激を組み合わせた実験手技の追試 [ ] 、教授の李嘉豪は、発表の実験手技に基づく追試において、対照実験としてのみを与えた細胞で予期しなかった多能性マーカー( Oct4、 Nanog)の発現を確認したが、多くの細胞が死んだことや、多能性マーカーの発現量が多能性細胞に比べて10分の1以下だったことから、細胞死に伴う無秩序な遺伝子発現による副産物であろうと論じ、STAP細胞の一部の過程の再現との解釈に否定的な見解を示した。 李は「のみの操作は難しくないので他の研究室でも試せないだろうか」「個人的にはSTAP細胞は実在しないと考える。 労力財力の無駄なので、これ以上の追試はしない」と述べ 、同グループは追試の結果を論文にまとめてオンライン誌で発表した。 理化学研究所における検証実験 [ ] 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 2014年4月以降、理化学研究所はSTAP現象の検証チームを立ち上げた。 チームは相沢慎一・丹羽仁史を中心として小保方は除外した形で構成され、翌年3月を期限として論文に報じられていたプロトコルでのSTAP現象の再現を試みた。 また、7月からはこれとは別に小保方にも11月末を期限とした単独での検証実験を実施させた。 同年の中間発表の段階では、論文に記載されているプロトコルでのSTAP細胞の出現を確認することはできなかった。 同年12月19日、理化学研究所は、検証チーム・小保方のいずれもSTAP現象を再現できなかったとし、以下の検証結果を発表し、実験打ち切りを発表した。 また、として弱酸性処理なしの試料でも実験した。 しかし、小保方実験、検証チーム実験とも成果は乏しく、理化学研究所として「細胞塊が有する緑色蛍光をと区別することも困難で、その由来を判定することは出来なかった。 」と帰結する結果だった。 キメラ形成能の検証 形成能の確認(マウス実験)については、小保方実験、検証チーム実験共に、検証チームの同じ研究員が実験を担当した。 小保方実験では、48回の独立の実験で得られた1,615の移植細胞塊のうち、845の後を得たが、を有意に示す(GFP陽性細胞を含む)キメラを形成した胚は0だった。 検証チーム実験では、8回の独立の実験で得られた244の移植細胞塊のうち、117の着床後胚を得たが、リプログラミングを有意に示すキメラを形成した胚は0だった。 FI幹細胞を再現できるかについては、検証チームのみが8回試みたが、得られた細胞株は0だった。 学術界の反応 [ ]• が設置した外部有識者による「研究不正再発防止のための改革委員会」は、2014年6月12日、理研CDBの構造的問題を指摘し、早急に解体すべきとしつつ、再現実験と研究不正の追及の双方を提言した。 は、2014年7月4日、声明の中で、再現実験を優先して「論文不正に対して適切な対応をしないこと」は「国民に対する背信行為」であると非難し、「今回の研究不正問題が科学者コミュニティーを超えて広く国民の関心を惹くことに至ったのは、論文発表当初に不適切な記者発表や過剰な報道誘致が為されたことに原因があり、それらは生命科学研究の商業化や産業化とも関係していると考えられ」ると言明した。 は、2014年7月25日、声明の中で「研究全体が虚構であったのではないかという疑念を禁じ得ない段階に達してい」ると述べ、を加えた再現実験が開始と、懲戒の先送りに対し「この再現実験の帰趨にかかわらず、理研は保存されている関係試料を速やかに調査し、取り下げられた2つの論文にどれだけの不正が含まれていたかを明らかにするべき」、「そこで認定された研究不正に応じて、関係者に対する処分を下すことは、この事案における関係者の責任を曖昧にしないという意味で重要」とし、「関係試料の速やかな調査による不正の解明と、関係者の責任を明確にすることを要望」した。 は、2014年12月22日、「この騒動から学んだことは、生データの保存の大切さだ」と述べ、「個人に任せるのではなく、組織として未然に防ぐ体制を敷いていくしかない。 理想論では無理だ」と話した。 アメリカの科学雑誌 ()の「2014年の論文撤回トップ10」においてSTAP論文が挙げられており、2014年の論文撤回を語る上で外せないものとしている。 一方、や、が告発した東京大学医学部の事案に比べればSTAP論文の撤回騒ぎは重大ではないだろうとする専門家の意見もある。 公表文献・公開情報 [ ] 撤回論文 [ ]• ; ; ; Kojima, K. ; Vacanti, M. ; Niwa, H. ; ; 2014-07-02. 505: 641-647. Obokata, H. ; Sasai, Y. ; Niwa, H. ; Kadota, M. ; Andrabi, M. ; Takata, N. ; Tokoro, M. ; Terashita, Y. ; Yonemura, S. ; Vacanti, C. ; Wakayama, T. 2014-07-02. 505: 676-680. Obokata, H. ; Sasai, Y. ; Niwa, H. 2014-03-05. Protocol Exchange. 特許出願文献 [ ]• Vacanti, C. et al. 2013年10月31日. 2014年2月5日閲覧。 (英語)(国際特許公開、優先日:2012年4月24日、出願日:2013年4月24日、公開日:2013年10月31日)• PDF , (英語) - 米国仮特許出願(出願日:2012年4月24日)• PDF , (英語) - 米国仮特許出願(出願日:2013年3月13日)• PDF , (英語) - 国際特許出願(出願日:2014年4月24日、優先日:2012年4月24日) 検証論文 [ ]• Mei Kuen Tang, Lok Man Lo, Wen Ting Shi, Yao Yao, Henry Siu Sum Lee, Kenneth Ka Ho Lee 2014-05-08. F1000Research. (李嘉豪らの追試結果)• Takaho A. Endo 2014-09-21. Genes to Cells. (遠藤高帆の遺伝子解析結果)• 2015年9月、による再検証論文のまとめがあった。 7グループの133回の実験でも再現できなかったという。 公開情報 [ ]• 2014年10月23日閲覧。 (機械的刺激を伴うハーバードのプロトコル)• Charles A. Vacant, Koji Kojima 2014-09-03 PDF , , 2014年10月23日閲覧。 (訂正されたハーバードのプロトコル)• 2014年10月14日閲覧。 (著者らが公開していた遺伝子解析データの一覧) 報告書 [ ]• 研究論文の疑義に関する調査委員会 2014年3月31日. 理化学研究所. 2014年4月1日閲覧。 CDB 自己点検検証委員会 2014-06-10 PDF. Report. 理化学研究所. 2014年6月12日閲覧。. PDF プレスリリース , 理化学研究所, 2014年12月19日 , 2014年12月19日閲覧。 研究論文に関する調査委員会 2014-12-25 PDF. Report. 理化学研究所. 2015年1月2日閲覧。. 研究論文に関する調査委員会 2014-12-26 PDF. Report. 理化学研究所. 2015年1月2日閲覧。. 脚注 [ ] [] 注釈 [ ]• 分化は一般には不可逆な過程とされ、一度分化すると細胞は元の未分化な状態に戻れないとされている(iPS細胞関連を除外)。 「分化多能性」は「様々な細胞に分化できること」。 「分化全能性」はそれよりも狭義であり、「胎盤も含むすべての細胞に分化できること」。 STAP細胞は分化全能性を持つ可能性が示唆されていた。 2014年7月2日付けで論文は撤回された• 当初は植物のになぞらえて、 Animal Callus Cells と呼ばれた。 最初の仮特許出願でもこの名前が使用され、略称は ACCsであった。 具体的にはが突然変異と外的刺激の組み合わせによりできているのかもしれない等。 項目「」も参照のこと• TCR再構成を示すPCR解析の画像に切り貼りがあった。 著者の一部はこのときすでにSTAP幹細胞ではTCR再構成は無いことを知っていたと報告されている()。 証拠となる画像が小保方の博士論文に使用された画像と一致していた。 FI幹細胞 またはFGF4誘導幹細胞 は、撤回されたプロトコル・エクスチェンジ ではFI stem cells、レター論文 ではFgf4-induced stem cellsと記述されている。 TCRはのこと。 分化したリンパ球(体細胞)はTCR遺伝子の再構成がおきていることがあり、それが体細胞へ分化していることの指標となる。 原文では以下の叙述がある。 1i, lanes 4, 5, and Extended Data Fig. 2e-g... プロトコル・エクスチェンジの叙述は以下の通り。 Of eight clones examined, none contained the rearranged TCR allele, suggesting the possibility of nagative cell-type-dependent bias including maturation of the cell of origin for STAP cells to give rise to STAP stem cells in conversion process. This may be relevant to the fact that STAP cell conversion was less efficient when non-neonatal cells were used as somatic cells of origin in the current protocol. CDB 自己点検検証委員会が「(5)T細胞受容体(TCR)遺伝子再構成実験に関する経緯」にまとめている , pp. 5-6• なお、STAP幹細胞に一度は遺伝子再構成が確認されていたこと 、TCR遺伝子再構成だけで未分化の細胞ではないことの証明にはならないと考えていたこと から、STAP幹細胞にTCR遺伝子再構成が認められたデータは論証に必須ではないとは主張していた。 が調査最終報告の記者会見の全録をで公開している。 、、、2014年4月1日閲覧。 出典 [ ]• 神戸新聞NEXT. 2014年1月29日. の2014年2月1日時点におけるアーカイブ。 2014年2月2日閲覧。 Weblio事典 - 新語時事用語辞典 2014年1月30日. 2014年2月13日閲覧。 デジタル. 2014年1月29日. の2014年1月30日時点におけるアーカイブ。 2014年1月30日閲覧。 , p. , p. 641-647. 676-680. 2014年1月29日. 2014年1月30日閲覧。 朝日新聞. 2014年7月2日. の2014年7月2日時点におけるアーカイブ。 2014年7月2日閲覧。 日本経済新聞. 2014年7月2日. 2014年7月2日閲覧。 2014年12月19日. の2014年12月19日時点におけるアーカイブ。 2014年12月19日閲覧。 神戸新聞NEXT. 2014年1月29日. の2014年2月6日時点におけるアーカイブ。 2014年1月30日閲覧。 2014年1月30日. の2014年1月30日時点におけるアーカイブ。 2014年1月30日閲覧。 2014年2月12日. 2014年2月15日時点の [ ]よりアーカイブ。 2014年2月15日閲覧。 産経ニュース. 2014年2月10日. 2014年6月10日閲覧。 日本経済新聞. 2014年6月24日. 2014年7月27日閲覧。 MSN産経west. 2014年2月10日. 2014年2月13日閲覧。 47NEWS. 2014年3月18日. の2014年7月13日時点におけるアーカイブ。 2014年3月18日閲覧。 琉球新報. 2014年3月18日. の2014年7月28日時点におけるアーカイブ。 2014年3月18日閲覧。 2014年6月24日. 鍛治信太郎、野中良祐 2014年2月10日. 朝日新聞. の2014年2月12日時点におけるアーカイブ。 2014年6月13日閲覧。 2014年1月31日. の2014年2月6日時点におけるアーカイブ。 2014年2月6日閲覧。 90-91. , p. 89-92. , p. 91-92. , p. 89-90. 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STAP事件の真犯人―1 「発見」を「盗んだ」人 : 武田邦彦 (中部大学)

スタップ 細胞 事件

こんにちは、レイです。 2014年といえば、みなさんはどんなことを思い出しますか? 私は、なんといってもSTAP細胞が強く印象に残っています。 これが実用化されれば、人間のほとんどの部位を再生可能ということになり、まるでパーツを交換するように、悪いところを治すことができるなんてSFのようでビックリしました。 これがきっかけで再生医療が進めば、不老不死なんてことも考えられるかも、なんて勝手に想像していたのを思い出します。 しかし、この夢のような話が長く続かなかったのは皆さんご存知のとおりです。 「若返りや再生治療にも使える夢の細胞」として世界に注目されたSTAP細胞でしたが、発表から1ヶ月で論文の不備が発覚。 世間に激しくバッシングされ、自殺者まで出た事件となってしまいました。 今となっては、 「STAP細胞はあります!」、 というセリフだけは覚えている、という人がほとんどで、 「小保方晴子という女が、大嘘をついた事件だろう」、 と思っている人も多いのではないでしょうか。 ですが、ちょっと待ってください! みなさんは、実験のどの部分に不備があったか知っていますか? そして、どの部分が成功していたのか、理解しているでしょうか? 実は、小保方さんの実験は、一部成功していました。 言葉の定義によっては「STAP細胞は実現できていた」とも言える現象が、実際に確認されていたのです。 一体どういうことなのでしょうか? ということで今回は、「STAP細胞実験の『成功』という意味」と、「なぜ全面的なインチキ扱いをされてしまったのか」について、お話していきましょう。 専門用語などについては平易な表現にしましたので、 ぜひお付き合いください。 ES細胞とほぼ同じ性質、能力を持つ。 2006年、山中伸弥教授ら京都大学の研究グループによってマウスの繊維芽細胞(皮膚細胞)から初めて作られ、山中教授は2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞。 【Okt4遺伝子:おくとふぉーいでんし】 ES細胞などの多能性細胞の未分化性を決定する転写因子であり、多能性のマーカータンパク質を作る遺伝子。 iPS細胞の樹立にも必須の因子である。 【キメラマウス】 2種類以上の異系統のマウスの胚を融合させて作るマウスをキメラマウスと呼ぶ。 STAP細胞の研究では、胚盤胞などの着床前胚に、Oct4陽性細胞を細いガラス張で微量注入し、胚に取り込ませた。 そして、その胚を仮親のマウスの子宮に戻して着床させ、発生させた。 細胞が多能性を持つ場合のみ、注入された細胞はマウス胎児の全身に取り込まれるので、多能性の検証に用いられる。 【テラトーマ】 良性の奇形種。 多能性細胞を免疫不全マウスに移植すると、勝手に様々な組織に分化し、テラトーマができる。 このため移植した細胞でテラトーマが形成されれば多能性を持っている証拠となる。 【幹細胞:かんさいぼう】 分裂して自分と同じ細胞をつくる自己複製能と、別の種類の細胞に分化する多能性、全能性を持った細胞。 受精卵やES細胞のほか、造血幹細胞や神経幹細胞、肝幹細胞、皮膚幹細胞、生殖幹細胞など、生体内の各組織にはそれぞれの組織を作る成体幹細胞が存在する。

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STAP問題の元凶は若山教授だと判明…恣意的な研究を主導、全責任を小保方氏に背負わせ

スタップ 細胞 事件

STAP細胞は結局あったのか無かったのか、何だったのか?という疑問をいまだに持っている人も多いかと思います。 STAP細胞事件 STAP細胞事件で炙り出されたのは、日本の生命科学研究がいかに杜撰に行われていたかということでした。 2014年1月30日付けのNATURE誌に掲載された2報のSTAP細胞論文の内容を伝えた最初のニュースに接して、凄い研究者が出現したものだと自分も思い、このウェブサイトでも記事にしましたが、今から考えるとマヌケだったと思います。 研究者も変わったなあ、こんな見た目の人がこんなすごいことをやってのけるんだ?と当時はびっくりしました。 2014年に小保方晴子研究員らを中心とする研究グループによりNATURE誌に論文報告されましたが、現在ではそんなものは存在しなかったことになっています。 共同研究グループは、この初期化現象を刺激惹起性多能性獲得(STAP)、初期化された細胞をSTAP細胞と名付けました。 それに対して、iPS細胞は実際に存在する細胞です。 「STAP細胞はあります」 小保方晴子氏が記者会見で記者からの「STAP細胞はあるんでしょうか?ないんでしょうか?」という質問に答えた「STAP細胞はあります」という発言は、2014年の流行語大賞にノミネートされるほど社会的なインパクトがありました。 「STAP細胞はあります!」 4月9日反論会見 小保方氏本人と守護霊が激白!!【ザ・ファクト REPORT 3】 流行語大賞はどれ? 「STAP細胞はあります」「ありのままで」など50語ノミネート (2014. 19 16:25 産経ニュース)今年話題となった言葉に贈られる「2014ユーキャン新語・流行語大賞」の候補が19日、「現代用語の基礎知識」を発行する自由国民社から発表された。 今年は、小保方晴子氏の「STAP(スタップ)細胞はあります」やアニメ映画「アナと雪の女王」の「ありのままで」、お笑いコンビ「日本エレキテル連合」の「ダメよ~ダメダメ」など50語がノミネート。 大賞とトップ10は12月1日に発表される。 こっちが流行語大賞? 小保方さんの「レシピある」発言はすごい(2014. 18 11:30 AERAdot. やく:私は一貫して、小保方さんを擁護しています。 かみさんには「あなたはインテリ女に弱い」と言われるんですが、まことにそのとおり。 疑惑に答えるため4月に開いた会見で発した、「STAP細胞はあります」という言葉が新語・流行語大賞の候補になりましたが、私はそれより、「STAP細胞は200回以上作製に成功した」という言葉に重きを置きたい。 検証実験の結果はまだ公表されていませんが、201回目の成功を待てばいいだけです。 ぺリー:小保方さんの「レシピのようなものはある」という発言はすごいと思いました。 科学者は、レシピとは言わないでしょ。 かっぽう着でレシピですからね。 STAP細胞の真実 結局、STAP細胞は存在しなかったと思います。 あったとすれば小保方さんの頭の中にだけあったのでしょう。 そして、周囲の研究者は、すくなくとも当初は、それを信じたのです。 研究の過程で、アーチファクトをうっかり大発見と見間違うことはありがちです。 思い込みが激しければ、死にゆく細胞の自家蛍光をGFPの蛍光と見間違った可能性は大きかったと思います。 関連書籍(アマゾンへのリンク) 小保方 晴子『あの日』 講談社 2016年1月29日 小保方 晴子『小保方晴子日記』 … 小保方晴子元理研CDBユニットリーダーの申し立てを放送倫理・番組向上機構(BPO)放送人権委員会が認める NHKスペシャル「調査報告 STAP細胞 不正の深層」番組内で名誉毀損 平成26年7月27日に放送されたNHKスペシャル「調査報告 STAP細胞 不正の深層」は、小保方晴子元理研CDBグループリーダーがES細胞を盗んだ犯人だと視聴者に思わせるような恣意的な番組構成になっていたとして、小保方氏が人権侵害だとして放送倫理・番組向上機構(BPO に申し立てを行っていましたが、BPOは名誉毀損を認める判断を下しました。 bpo. pdf) 参考 放送人権委員会 委員会決定 2016年度 第62号 「STAP細胞報道に対する申立て」に関する委員会決定 2017年2月10日 放送局:日本放送協会(NHK) 勧告:人権侵害(補足意見、少数意見付記) NHKは2014年7月27日、大型企画番組『NHKスペシャル』で、英科学誌ネイチャーに掲載された小保方晴子氏らによるSTAP細胞に関する論文を検証した特集「調査報告 STAP細胞 不正の深層」を放送した。 この放送について小保方氏は、「ES細胞を『盗み』、それを混入させた細胞を用いて実験を行っていたと断定的なイメージの下で作られたもので、極めて大きな人権侵害があった」などと訴え、委員会に申立書を提出した。 これに対しNHKは、「『STAP細胞はあるのか』という疑問に対し、客観的な事実を積み上げ、表現にも配慮しながら制作したものであって、申立人の人権を不当に侵害するようなものではない」などと反論した。 委員会は2017年2月10日に「委員会決定」を通知・公表し、「勧告」として名誉毀損の人権侵害が認められると判断した。 なお、本決定には補足意見と、2つの少数意見が付記された。 NHK 小保方氏の「人権侵害ない」主張変えず…BPO勧告に デイリースポーツ 2017. その結果は、理化学研究所が「STAP現象の検証結果」として2014年12月19日に発表していましたが、その内容が2016年6月1日付けの論文としてオンライン誌F1000Researchに発表されました。 この論文は相澤慎一氏の単著で、小保方晴子氏本人は再現実験終了後連絡が取れなくなったために、著者には入っていないという説明がなされています。 ちなみに、丹羽仁史チームリーダーによる検証結果は、サイエンティフィック・リポーツ誌に2016年6月13日付けで掲載されました。 参考 Aizawa S. Results of an attempt to reproduce the STAP phenomenon [version 1; referees: 1 approved]. F1000Research 2016, 5:1056 doi: 10. 8731. 1 Hitoshi Niwa. Investigation of the cellular reprogramming phenomenon referred … 小保方晴子氏が筆頭著者の2011年ネイチャー・プロトコルズ Nature Protocols 論文に関しては、以前から研究不正の疑惑が複数のインターネットサイトで指摘されていました。 ネイチャー・プロトコルズが2016年2月25日に公表したところによれば、4人の共著者のうち小保方晴子氏を除く3人の申し出により、この論文は撤回されました。。 nature. html 今回取り下げられたこの論文は小保方晴子氏が大学院時代に行った細胞シート工学関連の仕事です。 早稲田大学と東京女子医大は医工融合研究教育拠点TWInsを2008年に設立しており、小保方氏の研究はここで実施されました。 Reproducible subcutaneous transplantation of cell sheets into recipient mice. 早稲田大学のウェブサイトでも、その概要を公表しています(「本学先進理工学研究科における博士学位論文の取扱いについて」)。 大学は、本学学位規則23条に則って、2014年10月6日付で、小保方晴子氏に授与された学位を取り消すが、学位を授与した先進理工学研究科にお ける指導・審査過程には重大な不備・欠陥があったと認められるため、一定の猶予期間を設けて再度の博士論文指導、研究倫理の再教育を行い、博士論文を訂正 させ、これが適切に履行された場合は学位を維持できることとした。 この決定に従い、先進理工学研究科では2014年11月に指導教員を選出し、論文提出・審査のスケジュールなどと共に本人への通知を行い、再度の論文指導体制を整えていたが、小保方氏の事情により、6月になるまで指導を始めることができなかった。 指導教員らは、小保方氏の来校が困難であることを考慮して、直接本人のもとを複数回訪れることに加え、メールや電話によって、草稿の内容確認や訂正 指示等の指導を行った。 また、倫理教育についてもe-ラーニングでの受講環境を提供し、本人は9月までに所定の講座を修了した。 し かしながら、指導教員らの指示に従って何度か改訂稿が提出されたものの、それらの改訂稿は、なされるべき訂正作業が終了しておらず、審査に付すべ き完成度に達していないことから、先進理工学研究科では10月29日の運営委員会で協議を行い、論文審査に付すことができないことを確認した。 また、小保 方氏より猶予期間の延長を求められていたが、これには応じないことをあわせて決定した。 これを受けて、大学は、10月30日の研究科長会の議を経て、「博士学位論文として相応しいもの」が提出されないまま、猶予期間が満了し、学位の取消しが確定したことを確認した。 (本学先進理工学研究科における博士学位論文の取扱いについて) 記者会見の模様。 【小保方氏の博士論文について】早稲田大学 記者会見 2015年11月2日 登壇者 鎌田薫 (早稲田大学 総長) 橋本周司(早稲田大学 副総長) 佐藤正志(早稲田大学 理事) 古谷修一(早稲田大学 教務部長) 1:50- (鎌田薫早稲田大学 総長) 15:30- (質疑応答) 21:20-26:40 (WILL編集 しが)2点。 水準に達していないというが具体的に何が問題だったのか?もう1点、7月の時点では学位審査会での訂正要求にしたがって訂正すればそれでOKという発表だった。 ところが10月だと追加事項が増えて行って、今回の発表では水準に達していなかったという。 どんどんどんどん要求水準が高くなって学位取り消しの流れをつくろうとしているようにしか見えないが? 25:03- (回答)(科学的根拠の記述が不十分な具体的例)B6系統のGFP陽性細胞を用いてキメラマウスを作出したという記載があるが、用いた細胞の由来や実験結果の科学的根拠を説明しうる記述が不足している。 ハードルをあげたというよりは、論文として当然記載されているはずだということの要請であります。 48:00-49:04 (毎日新聞 須田)もう一点、博士論文のもとになっているティッシューエンジニアリングパートAや小保方さんが筆頭著者になっているネイチャープロトコールなどについても疑義が指摘されている。 小保方さんが早稲田大学に在学中に発表した論文なので早稲田大学が調査する義務があると思うが調査はされていないのか、その理由は。 2:19:00-2:28:04 日本経済新聞 古田。 (博士論文の根拠になったTissue Engineering誌の論文の疑義に関して調査をしない)早稲田大学というのはいったい科学の研究機関なのでしょうか? 2:32:15-2:38:15 Tissue Engineeringの論文で科学の部分は担保されたと考えているのか?2点目、ハーバード大学に調査を依頼するなどの連絡をとったのか? 学位論文の修正が不十分であったと早稲田大学が判断した理由として、博士論文のもととなった米国雑誌 … 小保方氏らによる2報のSTAP細胞NATURE論文は既に取り下げられていますが、STAP細胞は存在しなかったと結論付ける2つの報告がNATURE誌に掲載されました。 一つは日本の理化学研究所によるもの。 他方はハーバード大学を中心とした研究グループによるものです。 STAP cells are derived from ES cells. Nature 525,E4—E5 24 September 2015 doi:10. Received 23 January 2015,Accepted 20 July 2015,Published online 24 September 2015 Failure to replicate the … STAP細胞論文で研究不正行為が確定した小保方晴子氏(31)に対して理化学研究所が論文掲載料60万297円の返還を請求していましたが、7月初めに小保方氏の代理人が返還に応じる意志を伝え、2015年7月6日に入金が確認されたそうです。 英科学誌ネイチャーの論文掲載料合計60万297円の内訳は神戸新聞によれば、 アーティクル:32万3948円 レター論文:27万6349円 ちなみにSTAP細胞論文問題で理化学研究所が論文不正の調査や検証にかけた一連の経費の総額は8360万円に上るそうです。 その内訳は今年3月の毎日新聞の記事によれば、 二つの調査委員会 940万円 保存試料の分析 1410万円 検証実験(実験室整備費など含む) 1560万円 検証実験の立会人旅費 180万円 自己点検検証委員会 80万円 改革委員会 400万円 メンタルケア 200万円 広報経費(記者会見会場費など) 770万円 法律事項など専門家への相談 2820万円 また、理研が小保方氏に支給した研究費は約2年間で約4600万円とのこと(読売新聞)。 結局、「約1億3千万円+本人の給与」という金額が、「STAP細胞」というアイデアに費やされたことになります。 研究費4600万円を使って研究不正行為を働いても、論文掲載料60万円しか返さなくて良いという、現在の日本の研究不正処理が果たして妥当なものなのかは、議論が望まれます。 そのため、 特に改ざんの定義は異なったものになっている。 米国では、研究記録の不存在は、研究不正の定義に基づき改ざんであり、かつ故意性の 証拠とされる。 この違いは、研究不正を研究発表の段階に限定するか否かの違いに由来 する。 STAP問題では検証実験や調査費用などに4千万円近くかかったが、規定などを理由に理研が負担した。 しかし、STAP細胞事件は全く終わっていません。 ES細胞を若山研究室から持ち出して小保方晴子氏の冷凍庫に保管し、小保方氏が培養する「STAP幹細胞」のシャーレに混入させた人間は一体誰か?という一番肝心な疑問が残っています。 研究室の出入りは厳重には管理されておらず誰でも出入り可能だったとはいえ、実験内容や実験スケジュールを熟知している人間でないかぎり培養中の細胞への混入を行うことなどはまず不可能でしょう。 日本のサイエンスの信頼回復のためには犯人の特定が必要だとして、容疑者不詳の窃盗容疑の告発状が兵庫県警に提出され、受理されました。 複数の報道内容を合わせると、今回の告発状を提出していたのは元・理化学研究所研究員の石川智久氏で、告発に至った動機を以下のように語っています。 なお、今回2015年5月14日付けで受理された告発状の内容は「容疑者不詳の窃盗」ですが、2015年1月の段階では、当時の報道によれば、小保方晴子氏を告発の対象にした文面になっていました。 以下の動画はおそらく2015年1月の頃の内容です。 2:33 なぜ告発を? … まじめに研究している研究者は今回のことは許しがたいと思っていると思うので。 かといって、研究者が犯人探しができるかというとできないし、それと、学術界が、これまで調査委員会がいろいろ調べた結果、いいところまでいったけど最終的に犯人の特定はできなかったということで。 で犯人を特定するためには警察の介入が必要であろうということが考えられるので。 やはり白黒明確にするしかないだろうと。 じゃあ、誰がやるの?と。 私しかないでしょう。 それはどういうことかというと、大学教授といえども被雇用者です。 国家公務員、準国家公務員ですよね。 そうすると、学長に対して、私が告発してもいいでしょうかと言ったら大学のほうから絶対にストップが来るでしょう。 あるいは理化学研究所の中の研究員がいくらやろうと思ったって理化学研究所ははそれを承諾しないでしょう。 そうなってくると誰がやるのか?一般市民がやっていいの?と。 一般市民は知識がないのでそれはできない。 私はたまたま去年の3月31日まで理化学研究所の研究をしてましたから内部の状態もよく知ってますし。 … 日本の社会から、正義が今失われていることを危惧していまして。 やはり今回の件に関しては社会正義というものを守らなくちゃいけない。 それと同時に日本の学術的な、研究の信用をもう一度復活させなくてはいけない。 もしここで犯人を特定しなかったならば、ここ20年ぐらいは日本の学術界はは国際的な信用を失うことになるだろうと。 …ベル研究所のヘンドリック・シェーンの場合にはきちんと裁判にも持っていったというのもあります。 今回もきちんとそれをやらないといけないだろう。 この動画も2015年1月の時点での内容です。 …県警によると、受理は14日付。 横浜市の理研研究所で上級研究員だった男性(60)が今年1月に告発状を提出していた。 元理研上級研究員の石川智久氏(60)が1月下旬、兵庫県警に告発状を提出したのだ。 …今回の告発状の提出を受けて、小保方氏の代理人をつとめる三木秀夫弁護士は「小保方氏がES細胞を窃盗したという事実はなく、その動機もない。 告発状の内容は事実に反している」とコメントしている。 県警は受理するか否かを慎重に検討する。 …石川氏は言う。 「小保方氏は当時、ハーバード大学のバカンティ教授の博士研究員として主な籍を置き、理研へは客員として出向している立場だった。 A社から出向している人物がB社の物を盗んだとなれば、B社の知的財産を盗んだということになります。 小保方氏もこれと同じ」…現段階で石川氏の告発状は兵庫県警に受理されていない。 「(受理されるまで)これから半年、1年かかるか分からない。 告発状を警察が用意したフォーマットに書き直したり、分かりにくい部分について警察から説明の要請があると思うので、真摯に応えていく。 私のこの告発の究極のゴールは立件まで持っていくこと。 先々は詐欺罪、横領罪まで進むべき。 1つ目の箱のチューブにはES細胞が入っていた。 2つ目の箱のチューブには「STAP幹細胞」と書かれているものがあったという。 だが、その中身はES細胞など別の細胞が入っていたという。 また、過失で混入するとは考えにくいことから意図的なすり替えが行われた可能性が高いことを示唆しています。 ただし、研究関係者全員が、自分はES細胞を混入させてはいないと否認したため行為を行った人間は特定されませんでした。 これだけ何回もES細胞が混入したことは、培養器具の不注意な操作による混入の可能性も考えられるが、研究者の常識としては、誰かが故意に混入した疑いを拭うことができない。 (報告書13-14ページ) 混入があった場合、当事者は小保方氏と若山氏(STAP細胞からのテラトーマ作製では小保方氏のみ)しかいないように見える。 しかし、当時のCDB若山研の状況調査から、必ずしもそうとは言い切れないことが判明した。 STAP細胞の作製には酸処理から約7日間、細胞をインキュベーター内に放置するが、このインキュベーターが置かれた培養室は他の部屋(研究室、実験室,胚操作室)から隔離された状態にあり、クリーンベンチや蛍光顕微鏡を使用する人がときどき入る以外は、あまり人がいない状態にあった。 また、若山氏の聞き取り調査から、当時のCDB若山研では、多くの人が夜中にこの部屋に入ることが可能だった。 つまりインキュベーターやフリーザーへの接近が可能だった人は数多くいたことになる。 したがって、作製中のSTAP細胞が入ったディッシュを判別できれば、多くの人に混入の機会があったことになる。 (14ページ) RNA-seq解析、ChIP-seq解析に関する疑義について。 小保方氏が様々なバックグラウンドの細胞を寄せ集めてRNA-seq解析、ChIP-seq解析を行ったことは自明であり、論文の記載や公共データベースに登録時の記載と異なる系統やGFP挿入のあるマウスの使用や、本来比較対象とならないデータを並べて論文に使用したことは不正の疑いを持たれて当然のことである。 しかし、聞き取り調査などを通じて小保方氏は「条件を揃える」という研究者としての基本原理を認識していなかった可能性が極めて高く、意図的な捏造であったとまでは認定できないと思われる。 一方、FI幹細胞データに関しては当初の解析結果が同氏の希望の分布をとらなかったこと、それにより同氏が追加解析を実施していること、当初解析結果と追加解析結果で使用したマウスの種類も含め結果が異なること、複数細胞種を混ぜた可能性が高いこと(故意か過失かは不明)から不正の可能性が示されるが、どのようにサンプルを用意したかを含め同氏本人の記憶しかないため、意図的な捏造との確証を持つには至らなかった。 よって、捏造に当たる研究不正とは認められない。 (報告書17ページ) Article Fig. 5c(細胞増殖率測定のグラフ)の疑義について この実験は行われた記録がなく、同氏の勤務の記録と照合して、Article Fig. 5cのように約3日ごとに測定が行われたとは認められない。 小保方氏の説明を聞いた限りでは、同氏は細胞生物学の最も基礎となる細胞増殖率測定に必要な「細胞数の計測」という手技の原理と方法は理解し、最初はそれによって行なっていたものの、途中からはコンフルエントになった状態の細胞数を107とみなし、計測を怠ったものと判断した。 特に、小保方氏は植え継ぎ時に細胞数を正確に計測せずに、Article Fig. 5bを作成していたことを自認しているが、そうだとすると、この図は、細胞増殖率を測定したものとしては全く意味をなさない。 小保方氏は、1人で細胞数を計測し、細胞増殖率測定のグラフを作成したことを認めているところ、小保方氏によってなされた行為はデータの信頼性を根底から壊すものであり、その危険性を認識しながらなされたものと言わざるを得ない。 よって、捏造に当たる研究不正と判断した。 若山氏は、細胞増殖率測定のグラフ作成を小保方氏に提案した研究室の主宰者であり、小保方氏をシニア研究者として指導監督するとともに、共同研究者として、データの正当性、正確性について十分な注意を払うことが求められていた。 若山氏は細胞数の計測や増殖曲線の作成に直接関与したものではないが、指導監督を怠り、データの正当性、正確性について検証することなく、このような捏造を生じさせたことの責任は過失とはいえ重大である。 (18ページ) Article Fig. 2c(DNA メチル化解析データ)の疑義について 小保方氏は、自認するとおり、得られたデータのうちの一部だけを仮説に沿って意図的に選別して提示し、データの誤った解釈を誘導する危険性を生じさせた。 小保方氏はこのような危険性について認識しながらデータを選別したうえ、手動で作図して存在しないデータを新たに作り上げたものである。 よって、捏造に当たる研究不正と判断した。 このようなことが行われた背景には、共同研究者によるデータに対する過剰な期待があったことが推察された。 若山氏は、上記のメチル化解析を小保方氏が行った研究室の主宰者であり、シニア研究者として小保方氏を指導監督するとともに、共同研究者として、データの正当性、正確性について十分な注意を払うことが求められていた。 若山氏はデータの意図的な選別・提示に直接的に関与したとまでは認められないが、小保方氏が若山氏の過剰な期待に応えようとして改ざんを行った面も否定できない。 少なくとも若山氏は、小保方氏の指導監督を怠り、データの正当性、正確性について検証することなく、このような捏造を誘発したと認められ、その責任は過失とはいえ極めて重大である。 (20ページ) 胎盤が緑色に光ったことに関して 論文の図の説明には2つの矢印があって、胎盤と卵黄嚢とされているが、専門家の意見によれば2つとも卵黄嚢である可能性が高い。 STAP細胞の胎盤への寄与は、Letterの論点として重要であり、研究の価値を高めるために強引に胎盤と断定した可能性があるが、調査により得られた証拠に基づき認定する限り、研究不正とは認められない。 (21ページ) その他複数の疑義に関しては、実験データが提出されなかったために照合できず不正かどうかの判断がつきませんでした。 小保方氏にオリジナルデータの提出を求めたが、提出されなかった。 小保方氏からオリジナルデータが提出されなかったため、不一致の認定を行うことはできず、研究不正とは認められない。 (22-23ページ) しかし、オリジナルデータや実験ノートの記載がないために不正と認めないというのはおかしな話です。 オリジナルデータや実験ノートが提出できないならば不正とみなされてもしかたがないという姿勢にすべきでしょう。 そうでないと、不正したあとデータを廃棄すればよいという逃げ道ができてしまいます。 もはや、倫理感が非常に低い人間が一定の割合で必ず存在するという現実を認め、よく言われる「性善説」は捨てて、それでも研究不正が生じ得ないような枠組みを作る必要があります。 報告書では疑義の検証が他にもまだいくつもなされています。 STAP細胞論文不正に関する責任の所在については、データ捏造を実際に行った小保方氏は当然のことですが、指導的立場にあったシニア科学者である若山氏と笹井氏の責任も非常に大きいと指摘しています。 規程での不正行為とは、「捏造、改ざん、盗用」のことである。 本調査委員会は、小保方氏が細胞増殖曲線実験(Article Fig. 5c とDNAメチル化解析 Article Fig. 2c において、データの捏造という不正行為を行ったと認定した。 このような不正行為が健全な科学の遂行と発展に大きな妨げになることは、言うまでもないことである。 若山氏と丹羽氏については、不正行為は認定されなかった。 しかし、STAP論文に関して、科学論文およびその基礎となった研究の問題点まで視野を広げると、ここで認定された研究不正は、まさに「氷山の一角」に過ぎない。 たとえば、以下の4つの点をとってみても、非常に問題が多い論文と言える。 第一は、本調査により、STAP細胞が多能性を持つというこの論文の主な結論が否定された問題である。 その証拠となるべきSTAP幹細胞、FI幹細胞、キメラ、テラトーマは、すべてES細胞の混入に由来する、あるいはそれで説明できることが科学的な証拠で明らかになった。 STAP論文は、ほほすべて否定されたと考えて良い。 これだけ多くのES細胞の混入があると、過失というより誰かが故意に混入した疑いを拭えないが、残念ながら、本調査では十分な証拠をもって不正行為があったという結論を出すまでには至らなかった。 これは、本調査委員会の能力と権限の限界でもあると考える。 第二は、論文の図表の元になるオリジナルデータ、特に小保方氏担当の分が、顕微鏡に取り付けたハードディスク内の画像を除きほとんど存在せず、「責任ある研究」の基盤が崩壊している問題である。 最終的に論文の図表を作成したのは小保方氏なので、この責任は大部分、小保方氏に帰せられるものである。 また、STAP幹細胞、FI幹細胞、キメラマウス、テラトーマなどについて、作製後の解析を行ったのも大部分が小保方氏だが、その実験記録もほとんど存在しない。 本当に行われたか証拠がない(行われなかったという証拠もない)実験も、いくつか存在する(細胞増殖率測定、Oct4-GFPを持つFI幹細胞の作製など)。 第三は、論文の図表の取り違え、図の作成過程での不適切な操作、実験機器の操作や実験法の初歩的な間違いなど、過失が非常に多いという問題である。 これも、図の作成や実験を行った小保方氏の責任と考えられる。 第四は、このように実験記録やオリジナルデータがないことや、見ただけで疑念が湧く図表があることを、共同研究者や論文の共著者が見落とした、あるいは見逃した問題である。 また、STAP幹細胞やキメラについて明らかに怪しいデータがあるのに、それを追求する実験を怠った問題もある。 これらに関しては、STAP論文の研究の中心的な部分が行われた時に小保方氏が所属した研究室の長であった若山氏と、最終的にSTAP論文をまとめるのに主たる役割を果たした笹井氏の責任は特に大きいと考える。 最後の問題について、もう少し詳しく考察したい。 小保方氏が実験記録を残さず、過失が非常に多いことを見逃した理由の1つは、プログレスレポートのあり方など、研究室運営のやり方に問題があったためではないだろうか。 論文の共著者は論文原稿の最終版を全部読んで内容を承認する責任があるが、共著者全員がこの責任を果たしたのだろうか。 STAP幹細胞が急に効率良くできるようになった時に、若山氏は、それまでSTAP細胞塊をバラバラにしていたのを、引きちぎって注入するように変更したためと説明した。 しかし、ここで再び細胞をバラバラにして注入する対照実験をしていれば、ES細胞の混入を発見できた可能性がある。 このような追及の甘さは、論文発表を焦ったからではないだろうか。 特許や研究費獲得や著名雑誌への論文掲載は、本来、悪いものではないが、それに夢中になるあまり、研究の中身への注意がおろそかになったことはないだろうか。 以上のいずれかで適切な行動をとっていたら、STAP問題はここまで大きくならなかった可能性が高い。 (報告書29-30ページ) 報告書では最後に研究者コミュニティに対して、不正防止のための考え方を呈示しています。 たまたま小保方氏と共同研究する立場にはなかった大部分の研究者も、もし自分が共同研究をしていたらどうなったかを考えると、身につまされることが多いだろう。 では、このような不祥事がふたたび起きないようにするには、どうしたら良いだろうか。 上記の文科省のガイドラインには、「不正行為に対する対応は、研究者の倫理と社会的責任の問題として、その防止と併せ、まずは研究者自らの規律、および科学コミュニティ、研究機関の自律に基づく自浄作用としてなされなければならない。 」と書かれている。 本調査委員会の調査の基盤になった膨大な科学的検証データは、理研の研究者の熱意と努力によって収集されたものである。 これを、STAP問題が生じた理研の内部から自浄作用が現れたと評価することもできる。 また、理研だけでなく全ての研究者は、STAP問題を自分の研究室にも起こり得る問題と考え、今までよりいっそう思慮深い教育と研究室運営を行うべきだろう。 不正防止が大きな流れになるためには、「捏造、改ざん、盗用」を重大な違反と考えるのは当然だが、それだけでなく「研究における責任ある行動」ないし「研究における公正さ」という観点から、より広い視野で研究者倫理を考え、教育を行う必要がある。 そこで基礎となるのは、論文のインパクトファクターでも、獲得研究費の額でも、ノーベル賞の獲得数でもなく、自然の謎を解き明かす喜びと社会に対する貢献である。 STAP問題は科学者コミュニティに突き刺さった1本の矢である。 それを抜いた後も、傷跡を癒し健康を取り戻すために、科学者コミュニティ全体の対応と努力が求められている。 (報告書31ページ) 「STAP細胞論文に関する調査結果」についての記者会見 (ニコニコ生放送) 会見スケジュール ….

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