サイコパス 3 first inspector。 映画『PSYCHO

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サイコパス 3 first inspector

CONTENTS• 映画『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』の作品情報 C サイコパス製作委員会 【公開】 2020年(日本映画) 【総監督】 本広克行 【監督】 塩谷直義 【キャスト】 梶裕貴、中村悠一、日笠陽子、堀内賢雄、宮野真守、佐倉綾音、大塚明夫、諏訪部順一、名塚佳織 映画『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』の重要用語解説 C サイコパス製作委員会 シビュラシステム 独自の算出方法で計測した人々の精神状況を数値化し、それぞれが適正な仕事や行動を行えるようにしたこの世界の根幹となるシステム。 犯罪を犯しかねない心理状況を「犯罪係数」として計測し、100を越えた人間を隔離し施設へと収容するなど幅広く活躍している。 ドミネーター 公安局の監視官および執行官のみが使用することの出来る銃型武器。 シビュラシステムとリンクした時のみ使える武器であり、犯罪係数が100を越えた人間を麻痺させ、200を越えた人間を即時射殺出来る強力な兵器。 また、シビュラシステムによって脅威と判定したもののみに対し、破壊性に特化した「デコンポーザー」に変化することもできる。 監視官/執行官 公安局に所属する刑事。 犯罪係数が100を越えた人間は基本的には隔離されるが、犯罪捜査に適性があると判断されリクルートされた人間は「執行官」として公安局の監視下の基での労働とある程度の自由が許可される。 「監視官」は執行官を束ねる権限を持ち、犯罪捜査や護衛任務などを担当する。 ビフロスト ゲームに見立て日本を裏から操りマネーゲームを行う非合法組織。 ビフロストでは独自システム「ラウンドロビン」の基でマネーゲームに興じる主賓「コングレスマン」が実質のトップであるが、マネーゲームに敗れたりルール違反と判断されるとラウンドロビンにより排除されるため、現在のコングレスマンは法斑と代銀の2人のみとなっている。 またコングレスマンのマネーゲームをサポートするため「インスペクター」と呼ばれる犯罪実行役の人間も多数所属している。 映画『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』の登場人物紹介 慎導灼(梶裕貴) C サイコパス製作委員会 公安局に所属する監視官。 情報を基に他人の心情になりきる「メンタルトレース」の高い技術を持っており、幼少期からの親友であるイグナトフと共に監視官となった。 父は元厚生省の人間であり、イグナトフの兄を殺害後自殺している。 炯・ミハイル・イグナトフ(中村悠一) C サイコパス製作委員会 ロシアから移民した公安局所属の監視官。 幼いころから灼と親しく、メンタルトレースにより歪みそうになる灼の精神的支えとなるため共に監視官となった。 手術を要する妻を人質とされたことから、ビフロストのインスペクターとなってしまう。 小宮カリナ(日笠陽子) C サイコパス製作委員会 世界的な不況を前に入国者を切り捨て、日本国民のみを優遇する政治的方針を掲げる肯定党に所属する東京都知事であり元アイドル。 政治に代理人格AI「マカリナ」を利用し、自身の犯罪係数の抑制と他者の思考の掌握を行っている。 都知事選に関わる事件を介し灼と交流を深め、冷徹な政治方針とは真逆に人の盾になる強い心も持ち合わせている。 梓澤廣一(堀内賢雄) C サイコパス製作委員会 ビフロストに所属するインスペクターであり、インスペクターの中でも最上級の地位である「ファースト」の称号を持つ男。 犯罪プランメーカーとして数多くの事件に裏で携わるものの、必ず相手に選択を迫る殺し方と小さな外的要因を積み上げ死に至らしめる方法から犯罪係数が上昇せずクリアな状態を保っている。 いちインスペクターで終わるつもりはなく、ビフロストの根幹ともいえるマネーゲームの主賓コングレスマンを目指していたが、ある目的のために公安局ビルの乗っ取りを企てる。 法斑静火(宮野真守) 大手ホテルグループの社長であり、ビフロストのコングレスマンの1人でもある青年。 シビュラシステムの開発者の1人でありコングレスマンだった父から「ある使命」を引き継ぎ、特別な権限を持つコングレスマンの頂点を目指し、自分を除き最後の1人である代銀とのマネーゲームに挑む。 代銀と手を組んだ梓澤にハメられ、命の危機となっていたところをイグナトフの妻を交渉条件にイグナトフをインスペクターとしたことで窮地を脱した。 霜月美佳(佐倉綾音) 公安局刑事課課長、統括監視官の女性。 かつて心の支えとなった執行官の六合塚に憧れ公安局へと入り、同僚や部下のルールやシビュラシステムに従わない行動に激しい嫌悪を覚えていたが、シビュラシステムの真実を知ったことや先輩監視官の常守が道を踏み外したことをきっかけに自身の正義と向き合うことになる。 灼やイグナトフなど、独断行動の多い新人に悩まされながらも彼らをバックアップするために全力を尽くす。 映画『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』のあらすじとネタバレ C サイコパス製作委員会 梓澤によって事故を故意に引き起こされ車の中で意識を失う元公安局執行官の六合塚。 梓澤は六合塚から彼女の持つ記者専用パスを奪うと、救急車を呼びその場を離れます。 監視官でありながら、妻のためインスペクターとなってしまったイグナトフはコングレスマンの1人である代銀から電話を受けます。 妻を救い自身をインスペクターとしたコングレスマンの法斑につくか、それとも自分につくかを迫る代銀は自身を公安局に頼らず見つけてみろと言われ、電話の背後の音声から代銀の居場所が有明空港であることを突き止めます。 一方、梓澤は六合塚から奪ったパスを使い、クラッキング用の蠅型パパラッチドローンを起動し、公安局のシステムを乗っ取ります。 「ゲーム開始だ」と言うと、公安局ビルの回線が切断された上に、建物そのものがシャッターにより封鎖されます。 梓澤は留置所のロックを解除しインスペクターの小畑を解放すると、留置されていた潜在犯たちに公安局の刑事を人質に取り脱走するように焚き付けます。 梓澤に雇われた傭兵「パスファインダー」たちも公安局に潜入しており、執行官や監視官は次々と殺害され始めます。 執行官の雛河と廿六木はこの状況の異常さにいち早く気づき、統括監視官の霜月と合流。 ネット会議のために公安局を訪れていた都知事の小宮と側近たちは、小畑の嘘の緊急放送に騙されエレベーターを使い地下へと避難しようとします。 しかし、霜月と連絡が取れない状況下である中で流れた緊急放送に疑問を感じた唐之杜が小宮を制止すると、小宮の側近たちを乗せたエレベーターが転落し、辛うじて唐之杜と小宮だけが生き残ります。 一方、イグナトフは空港へと到着しますが外務省行動課の須郷に尾行されており、この場所に来たことについて詰問されます。 返答をしないイグナトフでしたが、突如何者かにより須郷の肩を狙撃され2人は車の蔭へ隠れます。 霜月は六合塚が命に別状がない状態であることを雛河と廿六木に伝えると、ドミネーターを手に入れるため階段で移動することを決めます。 梓澤は監視官の灼を捕らえ、椅子に縛った状態で会話します。 パパラッチドローンを使ったことや小畑をあえて逮捕させたことを見抜く灼に感心する梓澤でしたが、狙いである小宮を殺害するためだけにここまでのことをする梓澤を灼は狂っていると言います。 自身は人に興味が持てず、ただ世の中をよりシビュラ的にしたいだけと語る梓澤。 一方、須郷が身を挺した囮を引き受けたことでイグナトフは狙撃タレットを破壊。 しかし、狙撃タレットもう一つあり絶体絶命となりますが、そこに駆けつけた外務省行動課の狡噛と宜野座、そしてフレデリカによって助けられます。 狙撃タレットを操作していた相手を逆探知すると言う狡噛に同行を申し出たイグナトフは、狡噛と宜野座と行動することになります。 梓澤は公安局内部にいる全員に通信し、閉じ込められている職員の命と引き換えに、30分後に小宮の都知事の辞任をネット配信で宣言させるよう告げます。 局長の細呂木はイグナトフを遠隔で狙撃したパスファインダーの1人に確保されます。 梓澤は厚生省にいた時代に灼の亡き父親と共に働いていた時期があり、彼の父親が人でなしであり自身と同じくコングレスマンを目指していたと言うと、部屋から出ていきます。 ダンゴムシと呼ばれるドローンを使い、霜月たちと通信を取ることに成功した唐之杜。 霜月は小宮が要求を飲んだ場合、何かしらの装置ですぐに殺害され、飲まなかった場合は色相を濁らせる究極の二択であることを見抜いていました。 唐之杜は公安局内の物質の検索から、低階層にいる従業員は毒ガスによる殺害を目論まれている実質的な人質であり、一方で小宮から貰った香水を散乱させ自身の居場所を唐之杜に伝えようとしていた灼の居場所を特定し、小宮とともに救出に向かいます。 逆探知を完了し狙撃タレットが公安局から操られていたことを知った狡噛たちは輸送へリで公安局ビルへと向かいますが、戦闘用ドローンに行手を阻まれ、ヘリが破損してしまいます。 中庭テラスで閉じ込められ、30階層以上も登り屋上へと辿り着いた執行官の入江と如月はヘリを襲撃する戦闘ドローンを発見。 一方、約束の時間が経ったことで梓澤は傭兵に細呂木を屋上へと連れさせ処刑を命じます。 自身はこの世界のほんの一握りの存在に過ぎないと細呂木は言うと自ら飛び降りました。 次に殺害されるのが灼であると確信した小宮は急ぎ灼のもとへと向かい、灼の救出に成功。 ヘリの中から屋上で立ち往生する入江と如月を見つけたイグナトフはヘリの中から拳銃と手投げ弾、そして通話デバイスを投げ2人とコンタクトを取ります。 2人が戦闘用ドローンと戦っているうちにヘリから公安局ビルへと移った狡噛とイグナトフ。 戦闘用ドローンドローンは宜野座が運転するヘリに押され落下し爆破します。 ダンゴムシを介し1係全員が連携を取り戻し、イグナトフたちと灼たちはビルのシステムを取り戻すためサーバルームへと急行。 武器を手にするためドミネーター保管庫へと辿り着いた霜月は、既に保管庫が荒らされドミネーター全てが破壊され、これが自分達をおびき寄せるための罠だったことを知ります。 しかし、霜月は新作されたショットガン型ドミネーターを部屋に隠しており、廿六木に使わせることで迫りくる潜在犯たちとパスファインダーから逃走することに成功。 サーバールームの前へと辿り着いた灼の前にパスファインダーの1人と人型兵器が迫り危機となりますが、イグナトフたちが現れパスファインダーを狡噛が、人型兵器を如月と入江が相手をすることで窮地を脱します。 ニュースでは、この事件の犯人が小宮が外国人労働者であることを理由にクビにした前秘書アンであることが報道されます。 秘書が毒ガスの充満する地下で車の中に囚われていることを知った灼は小宮と唐之杜をイグナトフに任せ地下へと向かいます。 公安局ビル外から支援する宜野座によって二丁のドミネーターを手に入れたイグナトフはサーバールームに唐之杜を入れ、システムを掌握させようとしますが罠の存在によって毒ガスを吸い込んでしまいます。 毒ガスを吸いながらも奮闘する唐之杜によって3分の1のシステムを取り返しますが、唐之杜は血を吐き倒れてしまいます。 霜月たちと人型兵器を倒した如月と入江も合流し、如月と入江に唐之杜を医療室へと運ばせ、雛河は唐之杜の後を継ぎ取り返したシステムで全員を支援します。 手始めにイグナトフの持っていたドミネーターの一つを灼へと運び、毒ガスが充満する地下でドミネーターを使い灼は人型兵器を倒し車に乗っていたアンを救出。 車にガスマスクが置かれていたことを見た灼は梓澤と言う男は能動的に人を殺さず、選択肢を与え選択を間違えたものを死に追いやる人間であることを見抜き、地下及び従業員を殺害するとされている毒ガスがブラフであることに気がつきます。 しかし、梓澤は毒ガスのブラフが見抜かれたことを即座に感知し、計画を次なる段階へと進みます。 霜月に対し小宮を公安局が始末するように要求する梓澤。 霜月は小宮の護衛をイグナトフに任せ局長室に立て篭るよう命じます。 局長室へと行く最中に、法斑から小宮が携帯しているAI「マカリナ」のブラックボックスのデータを送るよう命じられます。 局長室に辿り着いたイグナトフに雛河がパスファインダーの1人が局長室へと向かっていると告げます。 あまりの位置の特定の速さに驚くイグナトフは、小宮が灼から贈られたと大事にしてた口紅が灼らしくないと気づき、その口紅は梓澤からのもので発信器となっていることを確信。 一方で先程の梓澤からの要求が、仮に公安局側が小宮を始末した場合、確実に小宮の死体を梓澤本人が確認しなければならない要求の大きな穴を見つけ作戦を練ることにします。 イグナトフを支援するため、霜月と廿六木はもう危険は薄いと判断したサーバールームに雛河を残し局長室へと向かいます。 イグナトフは小宮のマカリナを使い梓澤をハメると言い、小宮からマカリナのブラックボックスを受け取りました。 梓澤が公安局を乗っ取った始まりの場所に着いた灼は、事件の全てを把握するため梓澤のメンタルトレースを始めます。 C サイコパス製作委員会 梓澤のメンタルトレースの最中、かつて父がシビュラシステムの正体を自分に教えたことや自信が免罪体質者であることを思い出した灼。 こうして、灼は梓澤やこの事件の全てを把握します。 その頃、梓澤は外務省のフレデリカと連絡を取り、海外犯罪組織の情報提供の代わりに自身を逃走させるように求めます。 パスファインダーの1人を殺害した狡噛はフレデリカの指示により梓澤の捕獲に向かいます。 局長室へのパスファインダーの襲撃が始まり、イグナトフはマカリナを使った陽動を用いパスファインダーの始末に成功。 更にマカリナの人工知能を使い、パスファインダーを偽装し梓澤に小宮を殺したと偽の情報を報告させます。 局長室に向かっていた人型兵器を排除した霜月たちに灼は連絡を取り、梓澤を捕縛することを誓います。 梓澤を捕獲するため動いていた狡噛を阻止するためイグナトフは狡噛と素手での戦闘にもつれ込み、イグナトフは敗北し気を失いますが時間を稼ぐことに成功。 灼は小畑とともに脱出を図っていた梓澤の前に現れると梓澤とともにトラックに乗り込み公安局を脱出。 小畑が居なくなったことで雛河が公安局のシステムを掌握し、人質となっていた従業員は解放され霜月たちも外に出ることが出来るようになりました。 代銀はビフロストのシステムにAIを取り入れるため、AIのマカリナを使い選挙活動を行う小宮を一度当選させてから殺害することを目論んでいました。 しかし、法斑はその目論見を見抜いており、イグナトフを使い小宮を守り抜いたことで代銀の計画は終わり、小宮の死に全額をベットしていた代銀はシステムによって殺害されます。 死の間際に法斑の目的を訪ねた代銀は、法斑が命を賭け父から受け継いだ真の目的は自身が最後のコングレスマンとなり、ビフロストのシステムを完全に破壊することであったことを知り死亡します。 トラックの中で梓澤は、ビフロストは元々シビュラシステムのデバッグを担当していた企業であり、それを悪用しシビュラシステムの裏をつくことで大量の富を得ることを目的としたシステムとなったことを灼に話します。 代わりに灼は、シビュラシステムが特筆した頭脳を持つ人間の脳をいくつも使い議論させることで成り立っている機械仕掛けの神であることを梓澤に教えました。 小畑と別れシビュラシステムの根幹の部分へと辿り着いた梓澤と灼。 人を殺害する際には他者に二者択一を迫ることを信条とする梓澤は、自身もシビュラシステムの一員となりたいと希望しますが、免罪体質でなく二者択一と言う言い換えてしまえば普遍的な方法を用いる梓澤をシビュラシステムは受け入れず、怒りをあらわにしたことで犯罪係数が100を越えた梓澤は灼に逮捕されます。 公安局の外に出た霜月は死亡した細呂木がシビュラの1人格にしか過ぎないことを知っており、今回の事件の本当の黒幕であるビフロストの部屋を突き止めたシビュラシステムから連絡を受け急行します。 最後のコングレスマンとなった法斑の特権により、ビフロストの根幹システムであるラウンドロビンにシビュラシステムのアクセスを認め、ラウンドロビンはシビュラシステムにより完全に崩壊します。 ビフロストと言う社会悪の破壊と言う功績を讃えるシビュラシステムは、法斑の罪を放免し新たな仕事を依頼。 法斑は仕事の内容を聞かずに引き受けることを了承すると、条件として免罪体質でありシビュラシステムの一員として適性のある灼をこのまま監視官として活動させることと、収監されている常守を釈放することを求めシビュラシステムはこれを了承します。 灼と梓澤はシビュラシステムの命を受けた霜月によって保護され、小畑は梓澤との待ち合わせ場所で外務省によって確保、こうして事件は収束しました。 都知事として今回の事件に外国人労働者が関わっていないことと、関係の見直しに全力を尽くすと発表する小宮。 入江、如月、雛河、廿六木はより一層絆を深め執行官としての毎日を過ごしています。 色相が回復したことで解放された唐之杜は意識が回復した六合塚を見舞うと、六合塚の部屋で共に暮らすことを約束します。 釈放された常守は狡噛と再会。 人事改編のため上層部に呼び出された霜月は、世間的に死亡した細呂木に代わる新局長としてシビュラシステムから推薦されたとされる法斑が就任したことに困惑。 さらに法斑は、霜月付きの執行官として常守を任命し更に霜月は困惑することになります。 まだ明らかになっていない自身の父親の自殺とイグナトフの兄の殺害事件をイグナトフと共に解決することを誓う灼。 お互いに今回の事件で秘密を抱える2人は、その秘密をいずれ伝えると言葉にし約束するのでした。 映画『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』の感想と評価 C サイコパス製作委員会 アニメシリーズ第3期は「ビフロスト」や「コングレスマン」「ラウンドロビン」などの新しい単語が相次いで登場し、それぞれの詳しい説明をせずに物語が進行してしまったためにとっつきにくさが目立った印象がありました。 追い打ちをかけるかのように物語は「経済問題」を中心とした内容となっていて、アニメシリーズでは詳しい解説のあった「サブプライムローン」から始まり「ポイズンピル」と言った経済用語も多く登場し、詳しくない人ほど置いて行かれる展開であったとさえ言えます。 しかし、そんな第3期の完結編となる『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』では「分かりにくさ」が完全に払拭され、物語は鑑賞者の理解の範疇を越えないように説明を挟みつつ丁寧に進んでいきます。 ビフロストとは?ラウンドロビンとは?と、多くの謎を残したままであった第3期の謎を全て明かしただけでなく、因縁の多くにキッチリと結末をつけた本作は完結編にして秀作であると言えます。 アニメシリーズの知識が必須ではあるものの、誰にでもオススメしたいと言えるほど「SF」映画として大注目の作品となっていました。 まとめ C サイコパス製作委員会 「この時期に映画館に足を運ぶのは少し…」と二の足を踏んでしまうような情勢である昨今。 しかし、 『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』は2020年3月27日より2週間限定で映画館での上映。 ならびに、Amazonプライムビデオで独占配信中。 同じく配信されているアニメシリーズ第3期と合わせて、ぜひぜひご家庭で鑑賞してみてください。

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映画『PSYCHO

サイコパス 3 first inspector

慎導灼:梶裕貴• 炯・ミハイル・イグナトフ:中村悠一• 雛河翔:櫻井孝宏• 廿六木天馬:大塚明夫• 入江一途:諏訪部順一• 如月真緒:名塚佳織• 唐之杜志恩:沢城みゆき• 霜月美佳:佐倉綾音• ドミネーター:日髙のり子• 法斑静火:宮野真守• 代銀遙煕:中博史• 小宮カリナ:日笠陽子• ラウンドロビン:森川智之• 梓澤廣一:堀内賢雄• 小畑千夜:矢作紗友里• 狡噛慎也:関智一• 宜野座伸元:野島健児• 須郷徹平:東地宏樹• 六合塚弥生:伊藤静• 花城フレデリカ:本田貴子• 常守朱:花澤香菜 本作はタイトルにFIRST INSPECTORとあるように 梓澤廣一劇場であると言っても過言ではありません。 その上で、梓澤廣一を演じた堀内賢雄さんの演技は見事でした。 自信に満ちた梓澤廣一だけでなく、シビュラに否定され自暴自棄になっていく梓澤廣一など、梓澤という掴みどころの無かったキャラクターが、質感のある一人の犯罪者になっていくのが、素晴らしかったですよね。 スタッフやキャストの皆さんの詳細については、ぜひ公式サイトも確認してみてください。 過去のサイコパス1や2では、執行官に落ちた人間に対する「救い」は殆ど描かれてこなかったんですよね。 しかし『PSYCHO-PASS サイコパス3』での六合塚弥生や、『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』での唐之杜志恩など、明らかに潜在犯に対する救いが提示されています。 特に『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』での志恩の活躍は「罪を償う機会」の尊さを後押ししているように感じます。 志恩はシリーズ1期から登場している分析官で、情報収集・解析の面から刑事課一係の捜査活動をバックアップしてきました。 分析官ゆえ、これまでずっと安全な場所からメンバーをサポートしてきた彼女は、本作で初めて自ら動き、命をかけてメンバーをサポートします。 本当の人生とはそういうことかと」 これは法斑静火が終盤に細呂木局長(シビュラシステム)に言ったセリフです。 意味深なセリフですが、この言葉の意味はエーリッヒ・フロムの「自由からの逃走」を補助線にすると少し理解できるような気がします。 ドイツの哲学者エーリッヒ・フロムは、「自由からの逃走」という著書の中で、自由をこう看破しました。 自由には耐え難い孤独と痛烈な責任がある。 私達の世界で一般市民が真の意味で自由を勝ち取ったのは、ヨーロッパでは封建制度が崩壊した18世紀以降、日本では明治維新以降だと思われます。 そこに至るまでには非常に多くの犠牲がありました。 私達はやっとの思いで自由を勝ち得たわけですが、人々は自由を手に入れて幸せになったのかというと必ずしもそうではありません。 自由とはいわば自己責任の世界であり、自分で考えて決定しないといけない 孤独の苦しみが伴います。 孤独に耐えられなかった人たちを扇動し、従属させることで痛みを和らげた(ように見せかけて利用した)のが、ファシズムであり全体主義です。 つまり人類はせっかく手に入れた自由を、一度は手放したという歴史があるわけです。 (今の世界もその傾向があるかもしれませんが) 歴史は「人は自由を求めるが、自由はときに毒にもなりうる」ということを示しています。 自由とは、誰にとっても絶対的な希望では無く、それを扱う人の 魂の強度が問われるということなのです。 ゆえに皮肉ではありますが、ある程度の連帯(=不自由)を選択するというのは、人の心を蝕む 孤独の毒を中和する効果があるということです。 『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』の中でたびたび強調された「ザイルを離すな」や「アンテザードにはなるな」という言葉には「孤独になるな」というメッセージが込められています。 法斑静火のセリフとは、人は繋がりの中に(=不自由の中に)も希望を見出すことができる、というか完全な自由など人生ではない、というメッセージが込められているんだと思います。 1期のヴィラン(敵役)である槙島聖護は「システムを破壊すればいい」と答えます。 2期のヴィランである鹿矛囲桐斗は「システムの改善」を求めました。 そして3期の梓澤廣一は「システム側になればいい」という答えを出します。 ただシステムに入れる人間は限られた一部の人間です。 梓澤でさえ、システム側になることはできませんでした。 そんな中、システム側に入る権利をもっているのにも関わらず、慎導灼はシステムに抵抗します。 「引き金を引く権利は人にある」としてシステムを運用する道を選びます。 圧倒的なシステムを目の前にしたとき、迎合するでもなく、従属するでもなく、運用するという道は、実は1期で常守朱が示した道でもあります。 つまり『PSYCHO-PASS サイコパス3』は1期で放たれたブーメランが戻ってきた作品である、と言えるのかもしれません。 この美しい円環構造から『PSYCHO-PASS サイコパス』というアニメが持つ普遍的なメッセージを感じます。 終わりに いかがでしたでしょうか。 以上が『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』の感想になります。 この記事では主に本作の感想について語りましたが、作品の伏線や解説については、別の記事を書いていますので、良ければそちらも覗いてみてください。 『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』の関連エントリー.

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【映画】サイコパス 3 FIRST INSPECTORネタバレ&考察・解説|梓澤廣一は小物感が魅力

サイコパス 3 first inspector

慎導灼:梶裕貴• 炯・ミハイル・イグナトフ:中村悠一• 雛河翔:櫻井孝宏• 廿六木天馬:大塚明夫• 入江一途:諏訪部順一• 如月真緒:名塚佳織• 唐之杜志恩:沢城みゆき• 霜月美佳:佐倉綾音• ドミネーター:日髙のり子• 法斑静火:宮野真守• 代銀遙煕:中博史• 小宮カリナ:日笠陽子• ラウンドロビン:森川智之• 梓澤廣一:堀内賢雄• 小畑千夜:矢作紗友里• 狡噛慎也:関智一• 宜野座伸元:野島健児• 須郷徹平:東地宏樹• 六合塚弥生:伊藤静• 花城フレデリカ:本田貴子• 常守朱:花澤香菜 本作はタイトルにFIRST INSPECTORとあるように 梓澤廣一劇場であると言っても過言ではありません。 その上で、梓澤廣一を演じた堀内賢雄さんの演技は見事でした。 自信に満ちた梓澤廣一だけでなく、シビュラに否定され自暴自棄になっていく梓澤廣一など、梓澤という掴みどころの無かったキャラクターが、質感のある一人の犯罪者になっていくのが、素晴らしかったですよね。 スタッフやキャストの皆さんの詳細については、ぜひ公式サイトも確認してみてください。 過去のサイコパス1や2では、執行官に落ちた人間に対する「救い」は殆ど描かれてこなかったんですよね。 しかし『PSYCHO-PASS サイコパス3』での六合塚弥生や、『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』での唐之杜志恩など、明らかに潜在犯に対する救いが提示されています。 特に『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』での志恩の活躍は「罪を償う機会」の尊さを後押ししているように感じます。 志恩はシリーズ1期から登場している分析官で、情報収集・解析の面から刑事課一係の捜査活動をバックアップしてきました。 分析官ゆえ、これまでずっと安全な場所からメンバーをサポートしてきた彼女は、本作で初めて自ら動き、命をかけてメンバーをサポートします。 本当の人生とはそういうことかと」 これは法斑静火が終盤に細呂木局長(シビュラシステム)に言ったセリフです。 意味深なセリフですが、この言葉の意味はエーリッヒ・フロムの「自由からの逃走」を補助線にすると少し理解できるような気がします。 ドイツの哲学者エーリッヒ・フロムは、「自由からの逃走」という著書の中で、自由をこう看破しました。 自由には耐え難い孤独と痛烈な責任がある。 私達の世界で一般市民が真の意味で自由を勝ち取ったのは、ヨーロッパでは封建制度が崩壊した18世紀以降、日本では明治維新以降だと思われます。 そこに至るまでには非常に多くの犠牲がありました。 私達はやっとの思いで自由を勝ち得たわけですが、人々は自由を手に入れて幸せになったのかというと必ずしもそうではありません。 自由とはいわば自己責任の世界であり、自分で考えて決定しないといけない 孤独の苦しみが伴います。 孤独に耐えられなかった人たちを扇動し、従属させることで痛みを和らげた(ように見せかけて利用した)のが、ファシズムであり全体主義です。 つまり人類はせっかく手に入れた自由を、一度は手放したという歴史があるわけです。 (今の世界もその傾向があるかもしれませんが) 歴史は「人は自由を求めるが、自由はときに毒にもなりうる」ということを示しています。 自由とは、誰にとっても絶対的な希望では無く、それを扱う人の 魂の強度が問われるということなのです。 ゆえに皮肉ではありますが、ある程度の連帯(=不自由)を選択するというのは、人の心を蝕む 孤独の毒を中和する効果があるということです。 『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』の中でたびたび強調された「ザイルを離すな」や「アンテザードにはなるな」という言葉には「孤独になるな」というメッセージが込められています。 法斑静火のセリフとは、人は繋がりの中に(=不自由の中に)も希望を見出すことができる、というか完全な自由など人生ではない、というメッセージが込められているんだと思います。 1期のヴィラン(敵役)である槙島聖護は「システムを破壊すればいい」と答えます。 2期のヴィランである鹿矛囲桐斗は「システムの改善」を求めました。 そして3期の梓澤廣一は「システム側になればいい」という答えを出します。 ただシステムに入れる人間は限られた一部の人間です。 梓澤でさえ、システム側になることはできませんでした。 そんな中、システム側に入る権利をもっているのにも関わらず、慎導灼はシステムに抵抗します。 「引き金を引く権利は人にある」としてシステムを運用する道を選びます。 圧倒的なシステムを目の前にしたとき、迎合するでもなく、従属するでもなく、運用するという道は、実は1期で常守朱が示した道でもあります。 つまり『PSYCHO-PASS サイコパス3』は1期で放たれたブーメランが戻ってきた作品である、と言えるのかもしれません。 この美しい円環構造から『PSYCHO-PASS サイコパス』というアニメが持つ普遍的なメッセージを感じます。 終わりに いかがでしたでしょうか。 以上が『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』の感想になります。 この記事では主に本作の感想について語りましたが、作品の伏線や解説については、別の記事を書いていますので、良ければそちらも覗いてみてください。 『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』の関連エントリー.

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